日中韓の饅頭(まんじゅう)の違い?
日本語でこれらの食べ物は
「饅頭(まんじゅう)」という。
出処:にしき堂ホームページ
出処:十万石ホームページ
が、"
韓国人はこれらを
「パン」と呼ぶ" と前回のブログで説明したが、
饅頭に関しては
「菓子」とも言うそうだ。
詳しくはこちら↓
➔ パン、ケーキ、お菓子の概念が日韓で違う?
今日は、饅頭について日韓の概念の違いについて書く!
饅頭という
漢字を
韓国語で発音すると「マンドゥ」になる。韓国料理に詳しい方はご存知だろう、マンドゥとは餃子(ぎょうざ)を指す。そう、
餃子を指す単語である
만두(マンドゥ)の
漢字は
饅頭なのだ
!
よって、
日本の
和菓子である
饅頭(まんじゅう)を
韓国式の発音で
マンドゥと言うとおかしなことになってしまう。
日本の饅頭(まんじゅう)とは?
日本における
まんじゅうとは小麦粉や米粉など粉類の皮(生地)で各種の餡(あん)を包み蒸したもので、
蒸し菓子(和菓子)の一種である。
饅頭(まんじゅう)の起源は
2系統あるらしい。
・1349年に中国から入って来たときに禅宗のお茶と一緒に食べる菓子として饅頭を用いることになる。ただし、中国の饅頭は肉を使用しており日本では肉食が禁止されていたため、替わりに餡(あん)を包むことにした。
・1241年に南宋に渡り学を修めた円爾が福岡の博多でその製法を伝えたとされ、茶屋の主人に饅頭の作り方を伝授した。
つまり、
中国のオリジナルは
肉が詰められていたことになる。
で、オリジナルの中国の饅頭はというと・・・
中国の饅頭とは?
下の写真は中国の点心の一種で「包子(パオズ)」という↓
これは小麦粉に酵母を加えて発酵させた生地を蒸して作られる
中国の
伝統的な食べ物である。
現代の
中国では一般的に、
具入りを
「包子(パオズ)」で
具なしを
「饅頭(マントウ)」と呼び区別するらしいが、区別せず一律
「饅頭(マントウ)」と呼ぶ地域もあるようだ。
(繁体字:饅頭、簡体字:馒头)
じゃあ、具なしの
「饅頭(マントウ)」はというと、こういうの
↓
これは揚げた饅頭↓
日本で一般的に
中華まん(肉まん、あんまん等)と呼ぶものの具のないタイプが
中国における
饅頭(マントウ)にあたるようだ。
こういうわけで、中国の
饅頭(マントウ)を和菓子として変化させたものが
日本の
饅頭(まんじゅう)であることが分かった。
韓国の饅頭(マンドゥ)とは?
結論から言うと、
日本の
餃子の類が
韓国の
饅頭(マンドゥ)である。
王饅頭(왕만두/ワンマンドゥ)
日本の
蒸し餃子にあたる。サイズが大きなものは
王饅頭(ワンマンドゥ)と呼ぶ。#とんこ#は我が家で
日本の
ポン酢をつけて食べる。
ナマケモノ(韓国人の夫)も
ポン酢につけて食べるのが好きである。
キムチ王饅頭(김치 왕만두/キムチ ワンマンドゥ)
キムチ入りのものを言う。見た目赤く、辛い。
水饅頭(물만두/ムルマンドゥ)
水餃子でサイズが小さい。
焼き饅頭(군만두/グンマンドゥ)
焼き餃子のことである。
では、韓国で「日本の中華まん」にあたるものを何というのか?
出処:セブンイレブンホームページ
答えは、
찜빵(ッチムッパン)。これは
蒸しパンという意味である。ちなみに、
호빵(ホッパン)とも呼ぶがこれは商品名であり一般的な名称は
찐빵(ッチンッパン)が正しい。
ところで、
韓国のプサン駅の売店で
「○○만주(○○マンジュ)」という商品を見た。見た目は、
日本の
饅頭(まんじゅう)だった。
ネットで
韓国語の
만주(マンジュ)を調べると、
日本の菓子のうち
生菓子の一つだと説明があった。このことから、その売店で売っていた商品は
日本語の
まんじゅうの発音そのままを使っているようだった。
ただ、
ナマケモノによると、「○○マンジュ」は商品名として使用しているようで、これらのお菓子の総称として一般的に使われる名前ではないとのこと。
皆さん、韓国人と饅頭の話をするときは混乱があるのでご注意を!
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