韓国の懐かしい露店1 ~カタヌキ~
日本には
昭和時代の懐かしさを感じる風景がある。
例えば、
縁日の
屋台や
露店の風景であったり、
2、30年前の小学校の前にあった
文房具屋さんや
駄菓子屋さんの風景であったりする。
韓国にもそういったものが存在する。今日はそんな話。
前回、韓国の花見について触れたが
➔ 日韓の花見の違い
ある露店で子供たちが何やらやっているので、覗いてみると・・・
ああ、コレか~。
韓国では地域によって呼び名が違う。
뽑기(ポプッキ)、띠기(ッティギ)、달고나(ダルゴナ) etc・・・
韓国ではコレをたまに見かけることがあるのだが、日本の縁日の屋台や露店で見かける飴細工とかそういった類に似た雰囲気を感じる。
水飴かなんかを混ぜて作ったお菓子だろうと想像したが、ナマケモノ(韓国人の夫)によると砂糖と粉末ソーダだけでできているという。1,000ウォン(約100円)だった。
お玉のような器具に砂糖を入れ、バーナーで加熱すると砂糖が焦げてどろどろとした液状になり、だんだん褐色になる。途中、粉末状のソーダを加える。
鉄板の上に液状になった砂糖を載せ、鉄製の道具で押さえつけてペチャンコに押し広げ板状にする。まだ熱くて柔らかい内に持ち手用のつまようじを埋め込み、お菓子の表面に星や人などの型をつける。
うちわで扇いで少し冷ました後、ヘラを使って鉄板からはがすのだ。
で、買った人はコレを食べずに安全ピンの針の部分を使い型をくり抜き始めた。
型を割らずに上手くくり抜くことができたらもう一枚おまけらしい。
そんなの簡単じゃないかと思うが、ナマケモノがいうには非常に難しいらしいのだ。
このお菓子は冷えたらかたまるので割れやすくなる。人型のちょうど首の部分が細いのでここでパキッといってしまうのだ。
誰も成功していなかった。
#とんこ#が「韓国人にとってこれは日本でいう縁日の懐かしい風景みたいなものだろう?」と尋ねると、否定された。ナマケモノが小学生の頃(今から25年以上前)、学校前にいつも売りに来ていたので、縁日の特別な風景ではなく日常の風景だったという。
・・・・・・・。
#とんこ#の小学生時代にこんな日常はなかった。
あってもせいぜい縁日の屋台だろうが、それにしても#とんこ#は日本で見たことがなかった。
しかし、ブログを書くにあたってネットで調べてみると、日本にも存在した!!
正式名称は「カタヌキ(型抜き)菓子」と言い、通称「カタヌキ」。
爪楊枝や針でくり抜く縁日の遊戯だそうだ。
小麦粉、でんぷん、砂糖などが原材料だが衛生面に問題があり味も決して美味しくないため一般的に食べることはないという説明があった。
うん?美味しくないので普通食べないって?ナマケモノは美味しいと言っていたが???
何で砂糖のかたまりがうまいのか?
ただ甘いだけじゃないのか?
甘いものがない時代でもなかろうにどうにも#とんこ#には理解不能だったが、ナマケモノによると焦げた香ばしさがあるらしいのだ。
ああ、なるほど、そういうことね…ご飯のおこげに共通するものが?
もう一度言うが、#とんこ#は日本で一度も見たことがない。またまた調べてみた。
日本のカタヌキの動画
ある人のブログを見つけたので日本のカタヌキをご覧になりたい方はこちら↓
➔ http://p0n.blog39.fc2.com/blog-entry-920.html
どうやら日本のカタヌキと韓国のカタヌキはお菓子が違うようである。
皆さん、日本のカタヌキ、韓国のカタヌキ見たことありますか?
【豆知識】
砂糖は温度により濃度が変化する
シロップ(103~105℃/無色透明) → フォンダン(107~115℃) → キャラメル(115~121℃) → タフィー(140℃/うす黄色) →ドロップ(145℃/黄色) → べっこうあめ(165℃/黄金色) → カラメルソース(165~180℃/茶褐色) → カラメル(!90℃/褐色)
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