開いた口が塞がらない1 ~ずさんな内装工事~
去年の11月、
新築マンションへの
引越しが終わり
#とんこ#は
ハイテンションだった。
インテリアデザインに不満はあったものの
全室南向きで明るく風通しがよい上に
収納が多くてキッチンが広い。
チョンセ(家賃なしの賃貸)物件としては
十分満足だった。
ところが
テンション急降下!!
そのわけは…
ずさんな内装工事
・空気が入って
浮いた天上の壁紙
・乾いて
パリパリになった糊
・壁紙の切り口が
ガタガタ
・継ぎ目が
目立つ壁紙
・フローリングには結構重い物を落としてできたような傷による
凹みが数箇所。
・コーキング(床や天上と壁の境界に見切り材として使うシリコン)は太さが
不ぞろい。
・窓枠と壁の接合面に
隙間。
・目地(タイルとタイルの継ぎ目のモルタル部分)に
穴
・床や壁のボンドや塗料による
汚れ
これらはほ~んの一部。
頭痛い(골치 아파 / ゴルチ アパ)
これは運悪く
欠陥工事する
建築会社に当たったというよりは
韓国の建築の
日常なんです。
経費削減のため鉄筋の太さや
セメントの配合率の不正といった
悪意のある
手抜きや
改ざんではなく
単に
技術不足と仕事に対する
意識の低さによるもの。
とにかく、
仕上げが雑で適当なんです。
引越し前のマンションでも
家主が
リフォームした
2年後に入居したにもかかわらず
壁紙が一部剥がれていたり
空気が入っていたり…。
新築マンションなら大丈夫かもと期待したが裏切られた。
そして、新築マンションで
さらに
変な施工を発見
!!
この部材(例:床材)と部材(例:壁紙)の
境界に取り付ける部材の総称を
見切り材というんですが、
特に写真の物を
幅木(はばき)と言う。
何のための
切り材(幅木)かというと
装飾の意味もあるにはあるが
壁紙と床材の
接続部分の
不揃いや
わずかな
隙間を
隠して
仕上げをキレイに見せるためなんですね。
つまり、
施工順序は
①床材(フローリング) → ②壁紙 → ③見切り材(幅木)
とすべきだが、韓国の多くの建築物は
①床材(フローリング) → ②見切り材(幅木) → ③壁紙
見切り材が見切りの
役目を果たしてない。
※ただし、リフォームの壁紙貼替えを考慮するなら幅木の後に壁紙を貼るのがよい。
壁紙張替え時に幅木をとらないと壁紙の張替えできなくなり、幅木もリフォームしなけれなならなくなるのでコストがが上がってしまう。
さらに
このマンションにおいては
幅木(見切り材)と
床材の間に
コーキング(見切り材)までしている
!
見切り材の上に
見切り材??
ああ、見切り材の意味を分かっていない…。
・・・・・・・。
ところで、
「日韓では建築技術が違うだろう」
と思われるかもしれませんが
韓国の
建築技術の多くは戦時中、
日本からもたらされ
建築用語には
日本語が多い。
目地(タイルとタイルの繋ぎ目部分)は
韓国でもそのまま
메지(メジ)。
土方(どかた)は訛って
노가다(ノガダ)
大ハンマーを
오함마(オハンマ)と発音等。
よって建築方法も
日本の影響を多く受けているんですよ。
つまり、
見切り材の
用途と
施工方法も
日本に倣っているはずなんだが・・・。
はて??
ある日、内装業者に聞いてみると、
「元々日本と同じ方法でしていたが、韓国は工期が短く順序通り丁寧にしていては間に合わないのでこうするようになった」
というのだ。
確かに
日本式の
①床材(大工) → ②壁紙(クロス屋) → ③幅木(大工)
より
韓国式の
①床材(大工)→ ②幅木(大工)→ ③壁紙(クロス屋)
の方が
スピーディーに工事が進む。
しかし、急いて適当な施工をするため
幅木と
床の間に
隙間が生じ
入居者に文句を言われると嫌なので
それを隠すために今度は
コーキングで
見切りをする羽目になっているのである。
結局、施工順序を無視したことにより
壁紙の切り口が露出し
仕上げが不細工な上
コーキングの
手間と材料の無駄が生じる始末。
まあ、マンションは賃貸物件も多いので
壁紙の貼替えをしやすいように
施工順序を変えているのかもしれない。
#とんこ#はソウル留学時代から
韓国の工事のずさんさには開いた口が塞がらなかった。
#壁紙張替え #ずさんな工事 #韓国の工事 #内装工事 #リフォーム
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