入試問題過去問教えて何が悪い!?
ナマケモノ(韓国人の夫)から変な話を聞いた。
韓国の一部の
学院(학원/ハグォン)が起こした事件についてである。
※学院とは、日本で言う塾や予備校、習い事の教室などを指す。
英語学院、ピアノ学院、水泳学院、習字学院など
[内容]
アメリカの大学を
受験予定の
生徒に
語学院の講師が
「過去」の
入試問題を漏らした疑惑があるというのだ。
皆さん、過去問ですよ、過去問!
で、その生徒たちは恩恵を受け、
他の韓国人受験生や
米国のカレッジボード(試験作成機関)などの間で大問題になっているのだが
実は、過去にも漏洩事件があり
このままでは韓国人が韓国で受験できなくなり
日本など海外に行って受験しなければならなくなる可能性があるという内容だった。
はて??<(_ _*)>
大学や高校などの入試問題が
事前に漏洩し問題となることはどの国でもある。
そういう意味では特に驚くことでもないけど、腑に落ちないことが1つ…。
どうして過去問を生徒に提供すると問題になるのか??
#とんこ#の指摘にナマケモノもそう思ったのだろう、分からないと言っている。
皆さんも理解不能でしょう?
この謎を解説する前に
まずは、この問題になった試験、
SAT(エスエーティー/サット)について説明する~。(。・ω・)ノ゙
SATとは何ぞや?
米国では大学進学するためには
大学進学適正試験を受けねばならない。
そのうちの1つがSATであり
SAT以外にも別団体が運営するACTがあるが
米国の大学進学にはSATかACTの
いずれかのテストの点数の提出が義務付けられている。
まあ、日本のセンター試験に似ていて、共通の標準テスト(マークシート)になる。
そして、この点数によって大学受験の合否が決定するそうだ。
で、この大学進学適正試験は
アメリカの大学に進学希望する者は、外国人であっても受けなければならない。
世界各国で受験可能で、当然、韓国や日本でも受験できるのだ。
謎が解けた!問題の使い回し!?
実はSATは米国政府が主催せず
カレッジボードという機関が問題を作成、
米国では年間7回も実施され
そのうち3回の試験問題は
公式に公開されているが、残り4回は非公開だという。
4回分の試験問題が非公開の理由は、
予算の都合上試験問題を使い回すからだって~!!
どっひゃ~Σ(゚∀゚*)
そんなアホな~!??
アメリカで大学入試問題の使い回しって何じゃそりゃ!である。
漏洩問題以上にビックリしたわ!
中間ブローカーの存在
使い回しのため非公開の試験問題を
違法な方法で入手して学院の授業教材とするのに、中間ブローカーの話がある。
試験問題を違法入手し
それを学院の院長や講師に連絡するか
または、講師がブローカーに連絡し不法に購入する。
最近は試験管理監督の甘い
タイやフィリピンなどにお金を渡し
問題を入手する話があり
SATを講義する講師が会場に入って
試験を受け試験問題の一部を切り取り持ち帰る方法も使われた。
試験点数のためには後先考ず
学院にお金を差し出す保護者と
稼げさえすればよいと考える学院の利害が一致。
このような講師は保護者からは実力のある講師と認識される。
学院側に対する法的措置だけでなく
学生に対しても
SAT受験資格を剥奪したり
不正行為のあった事実を
大学入試願書書類に記載する制度をつくるなどの対策が必要だ。
今後どうなるのだろうか?
アメリカで、1・3 or 4・5・6・10・11・12月に年間7回実施するSAT。
韓国を含む諸外国では普通、
3月(または4月)を抜き、年に6回開催される。
今年2月に漏洩事件があったときには
検察が江南(カンナム)の学院6ヶ所を家宅捜索、
SATの主管社である
カレッジボードがそれを把握し、
韓国でその後の5月の全試験と6月の生物試験を取り消した経緯がある。
今回もまた、江南のいくつかの学院で
今年3月のSAT試験と同じ内容で授業を行ったという主張が提起された。
今月5日に行われたSAT試験が
今年3月の問題と同じ試験問題で
この学院で勉強した学生が恩恵を受けたのである。
韓国では1月と11月の試験がなくなり、来年から年4回に減ってしまうらしい。
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