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ラブストーリーは突然に 最終章 ~ナマケモノの涙のわけ~

掲載 : 2012.05.26
付き合って1週間プロポーズを受け、
さらにナマケモノ(韓国人の彼)と
そのご両親
ビザの有効期限が切れるまでの2週間
一つ屋根の下で暮らすことになった#とんこ#。

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最終章  ナマケモノの涙のわけ


婚約もしないまま、
息子とその両親、そして
息子の彼女が同居すること、

ソチラ、日本でも一般的ではない。
コチラ、韓国でもやはり一般的ではない。

韓国では儒教精神が根強く残っており
貞操観念が強いんですね。

現代の日本では既に失われた
古きよき時代が今も存在するんですよ。

そんな韓国でこのような待遇を受け
#とんこ#ぶったまげである。

恐らく、ナマケモノご両親は、
外国の客人をウェルカムするといった
気軽なホームステイ感覚でいらっしゃったのではなかろうか?

"Hi! Mike! ", "Hi! John!"みたいなね…。

ラブストーリーは突然に 最終章 ~ナマケモノの涙のわけ~


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ま、#とんこ#たち は共に33才
「清く正しいお付き合いをしなさい」
と言われなきゃならない歳でもないけど。

とにかく、

彼のご両親は礼儀正しいだけでなく
本当に心優しく誠実で真面目な方だった。

いつも笑顔と笑いに包まれた温かい家庭である。

嫁姑問題なんて起こらないだろうと
不安要素がひとつ消えた。

また、ご両親
結婚後の同居は拒んでるとのことだった。

離れて暮らしたほうが
お互いストレスを受けず
よい関係が築けるという理由からだったが
私への配慮からくるお言葉のようだった。

最近は韓国も核家族化が進み、
別世帯ということは
珍しくはなくなりつつあるが
それでも日本に比べてまだまだだろう。

同居を覚悟していたから意外だったなぁ。

なんて発想が今風のご両親なの!!

いつまでも先延ばしにできないプロポーズ返事

#とんこ#日本に帰国する前に
返事を出さねばならないと考えていた。

一度帰国すれば遠距離恋愛が始まり、
時間的、物理的、経済的にも自由に会うことが難しい。

年齢的に時間をかけ交際する余裕もない。

そして、何よりも
誠実で真面目な彼を振り回すだけ振り回し
結局別れるようなことをしたくなかった。

彼に期待をさせればさせるほど
与える傷も大きくなってしまうから。

2010年6月6日
2人は彼のお父さんの車をお借りして旅行に行った。

安東(アンドン)という
韓国伝統家屋(한옥/ハノク[韓屋])で有名な村へ。

前日、#とんこ#は心に決めていた。

「明日、返事をしよう!」

2人は、韓屋の縁側に腰掛けて
安東の美しい夕暮れを眺めていた。

「우리 결혼하자 / ウリ、ギョロナジャ
(私たち結婚しよう)」

ナマケモノの目には涙が浮かんでいた。
(ラブストーリーは突然に - 終 -)
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