サイト加入時の住民登録番号をの入力を廃止！

過去記事で何度か触れたが
韓国ではインターネットサイトに加入時

特に大型サイトでは住民登録番号の登録が
必須である場合が多かった。
過去記事↓
➔ 韓国の住民登録証と外国人登録証公開！
➔ 韓国の女性部って何？？

しかし、
個人情報ハッキングによる
大規模な流出事件が多発したことにより
個人情報保護の観点から
次のような措置がとられたのである。

2013年4月18日、本日から
住民登録番号収集禁止になり
住民登録番号流出企業には
最高5億ウォン(≒4350万円)の罰金が
課せられ企業代表者の解任などを
勧告することとなった！

しばらくの期間はサイト運営者たちに
準備期間として猶予を与えていたが
本日を持って違反企業には
取締りが行われるのである。

また、個人情報ハッキングを行った場合、
5年以下の懲役または
5000万ウォン以下の罰金、
保護措置をしていない個人情報を
盗難・流出したものは2年以下の懲役
または1000万ウォン以下の罰金に
処することができるそうだ。

行政案全部は政府合同点検団を構成し
来月まで違法・有害サイトを通じた
個人情報の無断収集と悪用行為、
保護措置が疎かな企業の取り締まりに乗り出す。

では、今後サイトに会員登録するとき
本人確認をどのように行うのか？
２つの方法がある。

携帯電話利用
①サイト加入時、自分の携帯番号を入力
②サイトからメールで携帯に仮のIDが届き
　それをサイト会員登録時に入力すると
　サイトに加入できる
他人の携帯番号を入力しても
その番号の携帯電話に仮IDが届くので
その携帯をそのときに所有してないと
仮IDが分からず加入できない。
よって他人によるなりすましを防げる。

これは日本のサイトでも
使われている方法だと思う。

そして、携帯電話を持っていない人のためにもう一つの方法が…。
i-PIN(アイピン)の利用
i-PINとは
(Internet Personal Identification Number)
韓国のサイバー身元確認番号体系。

一種のインターネット仮想住民登録番号で
５つの民間発給機関と
行政安全部が提供する公共i-PINがある。

・サイレン24 i-PIN(ソウル信用評価情報)
・KCB i-PIN(コリアクレジットビューロー)
・ナイスi-Pin(韓国信用情報))
・仮想住民番号(韓国信用評価情報)
・SG i-Pin(韓国情報認証)
・公共i-Pin(行政安全部公共i-Pinセンター)

i-PINサイトはこちら↓
➔ http://i-pin.kisa.or.kr/kor/main.jsp

手続き方法
①i-PIN発給機関に加入
この6つの発給機関の中から1つを選ぶ。
加入時に住民登録番号を入力しなければならない。

また、本人認証のために
本人名義の携帯電話、汎用公認認証書、
住民登録証発給日付などで認証するか、
i-PIN発給機関を直接訪問しなければならない。
あああああ↓
②i-PIN番号の発給
発給機関からi-PIN番号(IDとパスワード)が発給されるあああああ↓
③サイトでi-PIN番号の入力
加入しようとするウェブサイト
(例：NAVERなど)の会員登録時に
i-PIN発給機関から受けた
i-PIN番号(IDとパスワード)を入力する。
あああああ↓
④サイト会員登録手続きの継続
加入しようとするウェブサイトで
残りの手続きを行うことによりサイト加入完了。

期待される効果

・民間企業に住民登録番号を
・収集されることなく
・個人識別や本人認証が可能

・i-PIN番号は変更可能のため、
・住民登録番号より情報流出時の被害が小さい

・住民登録番号が不特定の
・個別民間業者ではなく
・5つの政府指定民間企業に保管されるため
・流出の危険を減らすことが可能

i-PINの限界
・個人情報流出・悪用問題は
・根本的に住民登録番号のような
・敏感な個人情報収集の必要がないのに
・住民登録番号を含む過度な個人情報を
・収集するサイトが多いというところに原因がある。

しかし、i-PIn制度はこの本質的問題の根本的解決策にはならない。

・膨大な住民登録番号が
・5つの民間企業に集約されているため
・情報流出の際には大規模な被害となる。

・i-PIN発給機関には
・個人がどんなサイトに加入したか
・その情報が記録されており、
・これらの情報が６つの発給機関に
・集約されるという新たな個人情報問題が発生する。

住民登録番号を入力することが
サイト内で違法活動を行いにくくし
犯罪抑止力にもなっていたのも事実だが
ハッキングと言う別の犯罪を
発生させる要因にもなっていたわけだ。

本当にハッキングは頭痛い。ヽ(｀⌒´ﾒ)ノ