ネイバーと韓国新聞社の確執！？

YHAOO JAPAN(ヤフー)トップページには
ニュース、天気、ショッピング、知恵袋、ヤフオク、映画、音楽、辞書など
様々なサービスの見出しがついているが↓



韓国の巨大インターネットサイト
NAVER(ネイバー)もそれは同じ。



ところで、何年も前から
このNAVERに掲載されるニュース記事が
NAVERにとって悩みの種となった。

その話を書く前に基本知識として
YAHOO JAPANを参考に説明しよう～。

YAHOO(ヤフー)の場合
トップページ上段に
ニュース記事の見出しがあるが↓



それをクリックすると
直接、新聞社のサイトに飛ぶのではなく
ヤフー内のニュースページに飛ぶ↓



この記事↑の場合、タイトル
「吉野家値下げ、牛丼280円…」の下に
産経新聞 4月10日15時7分配信との記載が。

このように、ヤフージャパンの場合は
いくつかの特定の新聞社と提携し
自分のサイト内に記事を掲載、
右横にある広告などから収入を得ているわけである。
※写真ではカシオの電子辞書の広告

新聞社がヤフーに掲載料を払って
載せてもらっているのか

ヤフーが新聞社に記事使用料を
払っているのかは知らないが、

互いに利益があるから提携しているはず。

では、韓国のネイバーの話に戻る。

韓国NAVER(ネイバー)の場合

昔、ネイバーもヤフーと同じ手法だったが
次のような問題が発生した。

ネイバーはヤフーとは違い
すべての新聞社の記事がミックスされ
ローテーションでトップページに
表示されるようにしていたが

2つの批判が出てきたのである。

批判1　ネット利用者

「ネイバーが支持する新聞記事の露出が
　やたらと多いんじゃないか？
　ネイバーは都合のいいように
　記事をコントロールしているぞ！！」

と批判するネット利用者が出てきた！

これは、与党だか野党だかを支持する
特定の新聞社の記事の露出が多いという意味である。

ネイバーはそれを公式に否定するも事態は好転しない。

韓国最大のネイバー、
その影響力は計り知れない。

国民が特定の政党の記事を
目にする機会が多くなれば、
国民の思考も当然偏ってしまう、というわけだ。

そして、もう一つのネイバー批判。

批判2　各新聞社

「我々新聞社が記事を提供しているのに
　ネイバー内に記事を掲載して
　広告収入をネイバーが得るのは
　不公平じゃないか！！」

その2つの批判に困ったネイバーは
数年前にやり方を変えた。

各新聞社が記事タイトルを
自由に付けられるようにし、

さらに、

そのタイトルをクリックすると
ネイバー内のニュースページではなく
その新聞社のサイトの記事ページへ
直接飛ぶようにしたのだ。

すると、

今度は別の問題が生じた！

批判3　ネット利用者

各新聞社はネイバー閲覧者の興味を引く
過激なタイトルを付け出したのである。

「あの夫婦がまさかの破局！？」

当然、多くのネット利用者は
ゴシップネタが気になりクリック！

が、しかし！

新聞社のサイトの記事ページに
飛んだかと思うと記事内容は…

ドラマ内での破局！！
はあっ！？

こんなことが多いと、当然ネット利用者は憤慨する。

「釣りのような見出しを付けるな！」

さて、ネイバーは困りました。
今度はどんな手法をとったのでしょう？

2013年4月、今月のことである。

「じゃあ、ネイバーのトップページには
　新聞記事の見出しは載せません。
　それぞれの新聞社名だけ載せるので
　利用者の皆さんが見たい新聞社名を
　クリックして下さい。」

以前はこう↓だったが
(新聞社名＋記事タイトル)


今はこう↓



各新聞社名をアイコン化した。
(新聞社名だけで記事タイトルの表記なし)

5ページあるので全43社分のアイコンが。

ちなみに、上の写真の赤で
マーキングしたところをクリックすると
このように全一覧が表示される↓


これでどうだと思いきや
またまた新たな問題が！！

批判4　各新聞社

今まで釣りのような記事タイトルで
ネット利用者の興味を引き
自社のサイトのニュース欄まで
おびき寄せていたのが、

新聞社名になったとたん
ネイバー利用者がタイトルに釣られて
誘導されることがなくなった。

また、以前はタイトルを
1クリックすればすぐに
記事掲載ページにリンクされたのに

今は新聞社名を1クリックし
新聞社のサイトに飛んだ後
さらに読みたい記事タイトルを探し
もう1クリックしてこそ
やっと記事にありつける。

そう、記事に到達するまでに
2回クリックしなければならない。

皆さん、ご存知でしょうか？

ネットの世界では、
1クリックか2クリックかの違いだけでも
大きな影響が出るんですよ～。

目的のコンテンツに到達する過程で
クリック回数が増えれば増えるほど
利用者が面倒でストレスを感じるから。

その結果、

ネイバーから入ってくる人の数が
どの新聞社も50～70%減少！

「どう落とし前付けてくれるんだ！！」
と各新聞社はカンカン！！

というわけで、
今週だか来週だか知らないが
全新聞社が集結しネイバーと会議を開かねばならぬと言っている。

つまりは、ネイバーに抗議しに行くというわけである。

こうすればああ、ああすればこう、ネイバーも大変だな～。