韓国の耳鼻咽喉科　～蓄膿症、5度目の正直～

ナマケモノ（韓国人の夫）は
1日何度も鼻をかむし痰も出るんだが
特に寝起きがひどい。

結婚当初は風邪にひきやすい人だと
思ったりもしたけど
寒くないのにこんなに頻繁に風邪をひく？
・・・・・・・。

実は蓄膿（ちくのう）だったんです。

蓄膿（ちくのう）って読んで字のごとく
膿（うみ）が蓄積する症状。

鼻が詰まったり鼻水や痰がでたりする。

蓄膿は粘り気のある緑や黄色の
痰や鼻水が出るらしいが
#ナマケモノ#は無職透明な鼻水。
※ちなみに、医者から蓄膿症に
　透明な鼻水のケースもあるときいた

ところで、

#ナマケモノ#が
「鼻をかむとすごい量の鼻水が出るが、
　鼻水をいくら伸ばしても切れない」
と嘘みたいなことを言う。

信じられない#とんこ#は
実際に確認させてもらった。

！！！

鼻水を40cmぐらい伸ばしても
粘り気がすごく切れない。

糸をひいて切れそうだがつながっている
といった状態というよりは
棒にグルグル糸巻きのように
まきつけることが可能な粘性だ。

飴細工で飴を溶かしたときのような
硬さのある粘り気といった感じだろうか？

色は完全に無色透明で美しかった。
普段の鼻水は#とんこ#も透明だが
あんなにクリアで美しいのは初めて見た。

そして歯磨きしても口臭がひどかったが
それが膿の臭いだということを
医者から聞いて初めて知った。

蓄膿が治れば臭いもなくなる！

あちこちの耳鼻科の診断

時をさかのぼった10年前、A耳鼻科で
蓄膿症と診断を受けたものの
審議が分からずそのまま年月が経過。

結婚直前に今度はB耳鼻科へ行くと
検査もなく鼻炎と診断された。

結婚後、今から1年くらい前か、
#とんこ#がC耳鼻科に行ったついでに
ナマケモノも見てもらった。

検査もなくアレルギー性鼻炎という診断。
「これは治らない」と言われてしまう。

アレルギー！？

#とんこ#はその日から布団を干したり、
掃除機で布団のダニを吸引したりした。
ちょっとマシになった気がした。

それにしても、全室フローリング
3日に1回は掃除している。

部屋には家具がほとんどなく
埃が積もる部分がない。

ソファー下は脚の部分が高く
下の空間も掃除機で掃除できる。

液晶テレビもテレビ台を使用せず
床に直置きなので、後ろにも埃がない。

ベッドも置いてない。
環境的には問題ないのに…。

今度は2ヶ月前くらいだろうか、
D耳鼻科に行った。

やはり検査はなくアレルギーという診断。

で、1週間前。

5度目の正直？E耳鼻科

外出先の近所にＥ耳鼻科があって
特に期待もせずに行く。



今までの病院と雰囲気がちがう。
手術専門病院らしい。

医者は診察するなり蓄膿症と診断。

医者：精密検査をしましょう

すぐにレントゲンとCT撮影。

鼻の中にできているポリープが
蓄膿の原因だといわれ
そして、な、なんと！！

鼻の両側の頬に膿（うみ）が
溜まっている写真を見せられたとのこと！



えぇぇぇ！！

膿(うみ)がこんなところに溜まるの！？
医者：あなたは３つの手術が必要ですね
　
　・鼻ポリープ切除
　・曲がった鼻の骨をまっすぐに
　・頬の膿の除去

「当病院で手術してくれたら今日の
　レントゲンとCT代はタダですよ。」

病院の室長(실장님/シルッチャンニム)が交渉して来た。

韓国では個人病院で
手術や歯科矯正などの費用の交渉は室長が担当する。

最初は100万ウォン以上の設定だったが、
３つの手術とレントゲン、CT検査代込みで
70万ウォンですることになった。

そのときは適切な価格か分からなかったが
ネットで調べると
蓄膿は結構手術代が高いようで
数百万ウォンした人も多い。
※人によって手術内容が多少異なる

つまり、70万ウォンは安いようだった。

恐らく安い理由は・・・

・個人病院なので融通がきく。

・この病院は当日退院の病院で
　個室（ベッド、テレビ）完備だが
　入院制度をとっていない。
　手術後に食べるお粥も持参。

・手術専門病院ということで
　検査機器は病院の設備。

一般的な耳鼻科にかかると
検査用の機械がないので
医者に紹介を書いてもらい
検査機関で検査を受け
その検査結果を持って
また病院に行くことになる。

検査機関は混んでいて
長時間待たねばならないし
病院と検査機関を往復する
時間と労力のロスもある。

しかし、このＥ耳鼻科では
診察、検査、診断、手術の案内まで
40分くらいで終わっただろうか。

そして、室長とナマケモノの間に
次のようなやり取りがあったが

室長：この病院、どこで知りましたか？
ナマ：通りすがりに偶然立ち寄りました。
室長：よく見つけましたね。あなたはとても運がいいです。いい病院に来ました。

この意味がはっきりと分かったのは手術後であった…。