結婚シリーズ8 (1) ~結納品イェダン問題~
結婚式シリーズ8 (1)
今回と次回に分けて韓国の結婚式で社会問題となっている礼緞(예단/イェダン[禮緞])について書く!
礼緞(イェダン)についての基本説明は前回のブログ記事④番参照↓
結婚式7 ~婚約から新婚生活までの流れ~
ところで、この
礼緞問題を語る前にまずは
現在の
韓国の
結婚事情を把握しなければならない。ネットで調べていたら張惠媛という方(韓国人)の
礼緞(イェダン)問題に関する小論文が出てきたのでそれを参考にまとめる。
(出処:➔ http://www.l.u-tokyo.ac.jp/ginnan/ginnan27html/78bun2-zan.html)
【韓国の現代の婚礼事情とは?】
両家が準備する結納品や結婚準備品とは?
新郎側・・・
家と
ハム(함)を用意
新婦側・・・婚礼家具(家具、家電など)と礼緞(イェダン)を用意
※詳細は前回のブログ参照
韓国人が結婚の際に使う平均費用は?
男性側・・・8,078万ウォン
女性側・・・2,936万ウォン
(2010年政府機関による調査から)
男性側が女性側よりかなり高額なのはなぜか?
男性側が新居を用意するのだが、その際、チョンセ制度を利用することが多いからだ。調査によると、この住宅費を分担しない女性は75%に及ぶそうだ。
※チョンセとは保証金が高額な代わりに家賃がタダの賃貸制度
女性側が男性側に贈る礼緞(イェダン)の平均費用は?
礼緞費用・・・1,249万ウォン
前回も述べたが、昔はイェダンに高級絹織物(緋緞(ビダン)を贈っていた。ところが、現代では、その内容が変わってきているという。
例)
・新郎側が払う住宅費の10%に当たる「現金」
・新郎の母のためのシャネルやルイ・ヴィトンなどの「ブランド・バッグ」
・新郎や新郎の父のためのハンドメイド・スーツや腕時計
こうした風潮は
90年代までは
一部の
高所得層に限られていたが、現在は
中流層や
庶民の間にも普及している。
実際、#とんこ#も
韓国で生活
しながらこの礼緞(イェダン)問題について何度も耳にした。
特に男性が医者や弁護士など社会的地位が高い職業についている場合、
男性の親が
女性側に
ひどく高価な物を求めるケースも多い。
「息子を医者にするためにどれだけお金を投資したか、今後稼ぎがいいのだから楽な暮らしが保障されているのだからそれくらいは準備してね」という心の現われだろうと#とんこ#は思っている。そして、こういったいやらしい考えをするのはたぶん男の母親が多いんじゃないかな・・・。
皆さん、どうして韓国でこのような問題が拡大して来たと思いますか?
次回はその原因について!
#イェダン #結婚式 #結婚準備 #韓国 #贈り物 #新婦 #慣習
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