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韓国のプールは塩水なのか?

掲載 : 2014.05.28
前回、韓国テジョン市市営プール(競技用)に行ったときのことをブログに書いた。
まだお読みでない方はこちら↓
水泳前にシャンプーするの?

そのとき、韓国在住読者の方から「韓国のプールはしょっぱいので塩水じゃないか?」というコメントを頂き、#とんこ#は驚いて調べてみた。

プールシリーズ2
韓国のプールは塩水なのか?

結論から言うと、一部 YESである。

代表的な4つのプール
①人工海水プール
を電気分解した電解水を入れたプール

②自然海水プール
言葉通り海水を利用したプール

③塩素プール
韓国の80~90%はこのタイプ。日本同様で消毒のための塩素の薬剤(次亜塩素酸ナトリウムなど)を入れて水質管理する。そのためプール特有の塩素のにおいがする。

④オゾン(O3)プール
一番即効性があり強い殺菌力だが、水深2m以上のプールでなければ非効率で費用も高い。よって、高級ホテルなどで使われることのある方式。通常のプールなら1回当たりの入場料を2万ウォン(≒2000円)位に設定しないと儲けが出ないとか。

では、人工海水プールについて説明しよう~!

中学校の化学の問題になってしまうが、人工的な塩水をつくりその塩水電気分解すると電解水ができる。電解水のプールなのだ。

電気分解といえば、とは塩化ナトリウム(NaCl)なので、簡単に言えば塩の化学式は以下のとおりだが・・・(実際はもっといろいろ複雑かもしれないが)

塩(NaCl)→ ナトリウム(Na)+塩素(Cl)

塩水電気分解する式は

2NaCl + 2H2O → H2 + Cl2 + 2NaOH
塩 + 水 → 水素 + 塩素+水酸化ナトリウム

つまり、塩素(Cl2)が発生するのである。

①人工海水だろうが、②自然海水だろうが塩水電気分解すれば塩素ができ、殺菌・抗ウイルス作用が生じるので、結局は従来の塩素プールと同じ塩素を利用した消毒ということなのである。

海水プールの長所

ただし、強い殺菌作用や抗ウイルス作用があるにもかかわらず皮膚などへの刺激が少ないというメリットがある。また、どういった理由か#とんこ#には分からないが、①②とも電気分解により塩素が生じるにもかかわらず塩素プール特有の塩素の匂いはほとんどしないという。また、ゴーグルなしで泳いでも目が痛くならないという。

さらに、プール薬剤(次亜塩素酸ナトリウムなど)を投入する必要がないので経費削減になるらしい。

日本でも塩水プールが存在するのかネットで調べてみたらあることはあるようだ。なぜ従来の塩素消毒方式より塩水の電気分解方式の方が殺菌力が強いのか、日本経済新聞の記事を発見した。

興味がある方はこちら↓
日本経済新聞

#とんこ#は泳げるのでプールの水を飲んでしまうことは普通ないが、先日たまたま少し水が口に入ったことがあった。そのときは、口に入った量が少なかったからか、しょっぱくなかったので塩水だという認識がなかった。これを確かめるためには、次回行ったときに意図的に味見するしかない(笑)。

でも、毎回600mほど泳ぐ(休みながらね^^)のにゴーグルなしでも目が痛くならない。塩素の残留濃度が低いのかと漠然と思っていたのだが、この人工海水プールの存在を知って、もしかすると#とんこ#が通うところも人工海水プールなのかもしれないと思った。

そういやぁ、塩素の匂いもあまり感じなかった気がする。

余談だが、従来の塩素プールを韓国ではラクス(락스)プールと呼ぶらしい。

韓国のプールは塩水なのか?


これは浴室やトイレなどを掃除する薬品で塩素のにおいがする。

韓国には小中高プールがない(水泳の授業がない)学校がほとんどなので、プールに行く機会も日本人よりはるかに少ない。よって、プールが塩素消毒されているということを知らない人が日本人より多いのか(?)、塩素の匂いと言うよりラクスの匂いと言った方が分かりやすいのかもしれないなぁ~。

皆さん、塩水を利用したプールに行ったことありますか?
#塩素 #水泳 #プール #水泳場 #電気分解 #海水 #塩水 #韓国
 
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